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現場コラム

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側溝の穴ふさぎ記事と穴の意味

新聞の記事で伊達直人さんのおかげで側溝の穴をふさいで、安全な道が作られた。

というものがありました。

なんでも、伊達直人さんは、かつて、
車いすのタイヤが側溝の穴にはまってしまい、投げ出されたという経験をされたそうです。

側溝の穴とは、こういうものです。

何で、側溝のふたの穴が存在するのか?と思われますよね。

歩いてアブナイですし。

一応、側溝の穴は、道路からの雨水を集水する役目があるのです。

仮に、カバーをしてしまうと、雨水が側溝に排水されなくなってしまう可能性大です。。。

カバーには小さな排水穴が見受けられましたが、すぐ砂で埋まってしまうでしょう。

なので、水溜りができて車が走って、ビシャーってならないで欲しいなと願うばかりです。



そんなこともあり、私はこんな側溝をデザインしたのを思い起こしました。もう7-8年くらい前のことでしょうか

こんな小さな、しかも誰も気に止めないような、道路の端にポツリと佇んでいる側溝ですが、

雨天時に、自転車がスリップしないように、また水溜りができにくいように、表面に模様をつけているのです。なつかしい話です。

【水たまりができにくいようにするには、水みちを作ることが一つの手段なのです】

と、コンクリート製品メーカーって、こんな細かいところまで結構考えて新製品を作ったりしています。


でも、今は、コストが重視されているので、なかなか採用されず、普通の側溝が使われているのがほとんどである現実があります。


そうそう。あと、側溝の穴は、「後から蓋を開けて掃除できるような手掛け」という役目もあります。

私が子供のころは地域でドブさらいをしていましたよね。今は、ほとんどされていないんじゃないでしょうか。

ドブさらいするなら、私が作ったような側溝だと掃除できないので、ダメですけどね。


知ってました?今、側溝の掃除は、管理者が、水のジェット機を使って、掃除しているのを。。。

そういった細かいところから役所の懐が厳しくなっているんですよ。